論文タイトル

45.東洋医学治療の小経験 一こんな訴えの人が来られたら?どうされます?―

 

東洋医学治療の小経験

一こんな訴えの人が来られたら?どうされます?―

 

第4部 東洋医学ひぐちクリニック

 

樋口 理

 

 

 東洋医学治療、特に鍼灸治療の醍醐味はその速効性です。(鍼灸治療中或いは直後に患者様が痛みや不愉快な症状の軽減消失を実感されます;西洋医学の常識では考えられないことだと思っています。)疼痛に関しては、『冷えると痛む』『通じないと痛む』が、根本原因であり、治療法の大原則は『温める』『通じさせる』です。西洋医学では、残念ながら、『冷え』の概念がなく、また治療法も持ち合わせていません。そして器質的変化を主原因とします。が、東洋医学の立場からはあまり関係ないようです。(私の独断と偏見が多々加味されていることは、あらかじめ御了承下さい。)

 

 又、気分の問題;例えば不安・心配・悲しい・怒り・落ち着きがない・パニック・落ち込むーーーー等は 西洋医学は少し苦手かないと思いますが、鍼灸治療と漢方薬は得意分野です。特に鍼治療で、胸鎖乳突筋や頸背部の硬結圧痛部の処理をすると、直後に「気分爽快スッキリ」「身体が温まった」と言われる方が多く、「その日はグッスリ寝れた」などと後日、言われます。

 

 西洋医学-辺倒であれば、『丁重にお断り』・『前医に戻す』・『他者を紹介する』・『逃げる』・『治療法がないと説明する』・『一生涯付き合って行くしか無い』等のどれかを選択し、積極的に治療をすると言えないような症例に遭遇しても、すぐに治療を始める事が出来ます。

 

 患者様はー秒でも早く、今ある苦痛・不愉快さから逃れたくて、治療を求めていますので、病名に関係なく即座に治療を始めれるのは、願ってもない事だと思います。そして、鍼灸治療の途中や治療直後に自分の身体の変化にきずかれます。そのような症例を提示して、鍼灸治療の醍醐味のー端を垣問見る事が出来ればと愚考しています。又、西洋医学と東洋医学の視点の違いなども紹介したいと思います。

 

 

 

◆疼痛編

 

(症例 1)K.Y.;45歳、女性

 

C.C.;腰痛~右下肢痛

 

P.I.;昨年暮れごろより腰痛~右下肢痛出現。近医受診し、リリカ、ロキソニン等の投薬、率引療法をうける。5月に悪化し、ブロックもしているが、増悪の一歩で、痛みが引かず手術も考えているが、友人から漢方と鍼治療の事を聞き、ひょっとしたらと思い、8月に受診する。歩行はやっとの状能で、表情は暗くさえない、所謂疲れきって諦めているようなーーー笑い顔のない顔でした。

 

治療&経過;陰性食品の制限を指示。鍼治療は裏寒(内臓の冷え)強く、鍼治療を主体にしようと説明。自宅でも、足湯と湯たんぽを薦める。漢方薬は裏寒に温裏剤、疎経活血湯に大黄牡凡皮湯などを投与。痛み止めは出来るだけ減量するように指示。3日後、全然違うとの弁あり、詳しく尋ねると『朝はいつも弁当を3人分作るが、いつもは痛くて痛み止めを飲みながら、休み休み作っていたのが、痛み止めを飲むまではない』との由。『冷えると痛む』が真実で、治療法は『温める』。西洋医学には『止める』しかないと説明、さらに痛み止めには『冷やす』があるから、飲めば飲むほど冷やされて悪化すると説明。足湯と湯たんぽで温めたのが奏功しているとさらに説明。半信半疑ながら、経過が西洋医学の時とは違うとーーー

9月に入り、痛みの波が少々ありました。湿度や気温や台風の影響を教え、冷やす食品でも痛みが出現することも納得され、調子よかったのが突然悪化しました。原因はキャベツの生食いでした。10月中旬また悪化しました。昼ごはんを食べて急に悪化しました。丁度そのころ日本のはるか南の海上には、台風23号24号が発生していました。昼ごはんは、カレーと剌し身とのこと。共に人を泠やします。冷えを捕まえている人には、速効で冷やします。人は超繊細と説明し、納得される。治療開始後2ヵ月で当初の4/10。痛み止めは全く飲まずに日常生活もほぽ可能。ある日『リ◆カと◆キ◆二◆と湿布とブロックを止めて良かった』と嬉しそうにに言われました。西洋医学治療でうまいくいけば問題有りませんが冷えきった方々には、西洋医学の治療は冷やす結果となり、逆の治療となることが予想されます。温める治療法のある東洋医学に変えた方がより良いようです。

 

【コメント】
 西洋医学―辺倒であれば、昔の私はどうするか?同じ治療しかできないので、『丁重にお引き取り願う』を選択すると、思います。が西洋医学の武器を使えばどうにかなると考えている今の私はどうするか?『温める治療方法でどうにかなりますよ!!』と積極的に治療を開始します。

 疼痛については、東洋医学ではその根本原因は『冷えると痛む』『通じないと痛む』とし、治療方法は『温める』『通じさせる』です。全く何の事やら??ですがーーー。―方西洋医学では、疼痛は神経がらみや炎症がらみとし、治療方法は『痛みは止める』です。が東洋医学の治療を重ねるごとに、『痛みを止める』と『痛みを治す』は、全く次元の違う問題で、どちらが本当なのか?という疑問が湧いて来ます。

 本例は、西洋医学の治療で、『痛みを止める』を主体に加療され、リ◆カ、◆キ◆二◆、更にブロックまでされていましたが、経過がかんばしくなく、思い切って東洋医学の治療『温める』『通じさせる』へ変更されました。そして2ヵ月後、疼痛は当初の4/10『リ◆カと◆キ◆二◆と湿布とブロックを止めて良かった』と言われました。

 この症例か学べるのは、西洋医学の治療と東洋医学の治療には、ひょっとしたら守備範囲があるのではないかという事です。冷えている方には、消炎鎮痛剤の持つ、消炎・解熱・鎮痛効果のうち、解熱効果は更に冷やし、その結果一生懸命やればやるほど逆に悪化させるのではないかとー人勝手に愚考しています。(私の独断と偏見が多々加味されていますがーー)

 

 

 

(症例 2)42歳、男性

 

C.C.;両方肩~後頸部痛&頭痛

 

P.I.;1週間前から症状出現。市販の痛み止めと湿布をしているが、ひどくなり仕事を休んでいる。友人から薦められて受診。

 

治療&経過;陰性食品の制限を指示。鍼治療は調気(四関穴、三気海)、腹部の冷え強く棒灸施行。頸背部の凝りに置針。漢方薬は裏寒に人参湯、葛根加朮附湯などを投与。翌日受診。右はどうも無い、よくなった。左がもう少しとの由。再度鍼治療。左の胸鎖乳突筋の圧痛強く横剌施行、頸背部の凝りに置針、左肩申骨内則に筋硬結あり、長針施行。直後にかなりよいとの弁あり。症状残存していれば、後日受診或いはtel連絡をとーー。tel.連絡あり、左の症状も消失したと。西洋医学の湿布と痛み止めでは、この様にはいかないと思います。

 

【コメント】
 この症例からは、鍼灸治療の即効性の醍醐味が読み取れます。2回の鍼灸治療で完治です。西洋医学の痛み止め・湿布では比較にならないと思っています。判断医学;一人の患者様が受診されたときに、一番ベストの治療方法が何か?西洋医学か?東洋医学か?其の他か?判断し、提供するというものです。この症例には、鍼灸治療を提供して大正解と一人愚考しています。

 

 

 

(症例 3)42歳、女性

 

C.C.;右肩関節痛

 

P.I.;1週間前から右肩関節痛が出現、後手ができない、上着の着脱もままならない前回も鍼治療で早く良くなったので、受診。

 

治療&経過;以前から時々鍼治療されている方です。陰性食品は知っておられるので、今年の夏スイカが原因ですと自分から言われました。鍼治療は右手に八邪、左足の膝下の上口、承山に透針して遠位置針―患部連動療法。すると挙上しやすくなり、後ろに手が行くようになり、ブラジャーのホックもできました。その間わずか20分。
西洋医学―辺倒の時には後手、結帯動作は対応できない訴えのーつでした。が、東洋医学の治療を取り入れてからはこの症例のように、鍼治療直後に自覚症状の消失を見る事を頻繁に経験します。

 

【コメント】
 肩関節の動きで後手、結帯動作は西洋医学では対処しにくいと思いますが、鍼灸治療では経絡を使い、結構即効で改善する事を良く経験します。患者様はー応にビックリと『こんな治療ーー不思議?!』と言われます。私も本当に不思議です。特に右肩であれば、左の膝下のツボ;上口と承山に透針して遠位置針ー患部連動療法をすると、8~9割の方は、運動している10~15分の最中に疼痛や可動域の改善を実感されます。本当に不思議だし、-体誰が人体のこの『魔訶不思議な仕組み』を見つけたのか睢々感心します。そして、局所に触らずに右肩だから、上病下取、陰陽の原則にのっとり、左下肢の膝下の穴を使い症状が消失しました。古代人は、解剖を知り尽くし錐体路交差も知っていたのではないかと思います。

 

 

 

(症例 4)56歳、女性

 

C.C.;足のむくみとビリビリ感

 

P.I.;本年6月に子宮癌の手術をした。その後、リンパ浮腫が出現し、歩行で足がビリビリして困る。又むくみもひどく、リンパマッサージなどを受けているが、ー進ー退で、ヒョットしたら漢方や鍼治療でどうにかなるかもしれないと思い、受診。

 

治療&経過;陰性食品の制限を指示。鍼治療は調気(四関穴、三気海)し、左足の八風と三陰交、陰陵泉などに置針。頸背部の凝りにも置針。最後に肘関節の膝三穴に置針し、遠位置針ー患部連動療法で歩行してもらうと、『足が軽くなり、あがる。』との弁あり。漢方薬は裏寒(内臓の冷えに)附子理中湯。腓腹節の圧痛強く、九味檳檳榔湯などの利水剤と駆血剤の桃核承気湯や通導散等を投与。さらに、吸い玉治療をする度に症状軽減し、歩行で足がビリビリするという訴えも軽くなった来ました。腓腹節の圧痛も軽減してきました。最初は足の症状が良くならないので、治療も諦め、仕事復帰では負担の少ない事務職を希望すると言われていましたが、最近は現場復帰を考えられています。

 

【コメント】
 西洋医学ー辺倒であれば、『手術された先生に相談されて下さい』と丁重に逃げ出すかなと思いますが、東洋医学を少し知っていると、針灸治療と利水剤と駆血剤でどうにかなると考え、治療と開始できます。この方は数年前に指のシピレと痛みで受診され、鍼治療と漢方薬でシビレと痛みが良くなったので、ヒョットシタラと思い出されて受診されたそうです。一生涯付き合っていくしか無いと言われ、まさかこんなに良くなるとは、考えずに受診されていたので、『漢方薬や吸い玉治療と灸頭針や火針』という治療がこんなに凄いとは思わなかったといわれます。治れば患者様は『何でもあり』。医者は武器や引きだしは沢山持っているほうが、自分救われ、患者様も救われると、このような症例を経験するたびに何時も思います。

 

 

 

症例 5)46歳、女性

 

C.C.;左上歯痛

 

P.I.;半年ほど前より、朝顔を洗う時や人と話しているときに左上歯痛が生じるようになった。歯科では異常なく、大病院を紹介され、三又神経痛かもしれないと言われた。薬を飲んでいるけれども、あまりパットしない。心療内科を紹介しますと言われたそうです。漢方や鍼治療でどうにかなりますか?と依頼あり。時々鍼治療や漢方をされている方です。

 

治療&経過;歯痛は『針や灸で結構行けます』よと説明。経絡では陽明経なので、手の陽明大腸経の合谷と足の陽明胃経の内庭などに皮内針を置針し、1~2回/日、40~50回/回押すように指示。すると1週間後痛みの出方が減ったとのことーー。しかし、まだ疼痛はある先ず足の陽明胃経の内庭に直接灸を施行。少しよいかな?。次いで手の陽明大腸経の合谷に直接灸を施行、左の合谷に5壮まで痛む。更に右の合谷に直接灸を7壮ほとんど痛まない、さらに2壮追加。経過をtel連するようにお願いし、その日の夕方tel連あり。しばらくは痛みは無かったが、また痛みだした。自宅でも灸を薦める。翌日受診。熱量が少ないためと判断し、合谷に灸頭針多めに施行。2週間後、当初の3~5/10。日常生活ではほとんど気にならない。足の陽明胃軽の内庭の圧痛は左は消失、右はは軽減。治療継続中ですが、半年位続いた左上歯痛が2週間程度でかなり軽減しています。痛み止めを使わないでも、東洋医学の治療手段を用いればどうにかなると思っています。

 

【コメント】
 中国湖南省にある前漢時代の漢墓からみつかった鍼灸の書物には『歯痛には手の陽明胃経に灸をする』と書いてあるそうです。ですから古人は紀元前から歯痛の治療法を知っていた事になり、凄いことだと思います。手の陽明経の合谷で歯痛が消失することは、時々経験します。痛み止めを使わなくても、痛みが取れる不思議な世界です。
ちなみに、首から上の症状は熱に因るものが多く、専ら清熱の治療をしますが、症例によっては『熱は熱で制す』の原則により治療する事もあります。本例はこれに相当すると思われます。東洋医学では、これにはこれと言う決まりはなく、ある意味ではアパウと。色々な方向から攻めれるのが、また新鮮味があり、人体はそれに反応するという薬しみがあります。

 

 

 

(症例 6)43歳、女性

 

C.C.;右頸部痛とゴキゴキ音がする。

 

P.I.;H24年頃より右■部痛が出現。気にはなっていたが特に加療せず放置今年の夏よりゴキゴキ音がして、首を回しずらくなり、近くの医院受診し湿布や痛み止めを使っているが、益々悪くなる感じがする。友人から漢方や鍼治療を薦められて10/15受診する。

 

治療&経過;陰性食品の制限を指示。鍼治療は調気((四関穴、三気海)し、胸鎖乳突筋の圧痛強く、横剌施行。漢方薬は附子理中湯合加工附子末を投与。鍼治療をする度に『ツーーットして、首の回りが良くなる』と言われます。2回の鍼治療でゴキゴキ音は消失。

 

【コメント】
 この症例からも、鍼治療の即効性の醍醐味が読みとれます。胸鎖乳突筋のの圧痛強く、横剌施行。鍼治療をする度に、『ツーーットして、首の回りが良くなる』と言われます。西洋医学ーの常識では考えられない事です。その現場に居合わせた者だけが感じれることです。
 なぜ右頸部のゴキゴキ音が消失したのか?『冷えて縮み硬くなっていた組織』を無理やりに動かせば弾力性が無いために、ゴキゴキ音やグツグツ音が発生します。冷えの原因となる陰性食品を制限し、湯めてやると『冷えて縮み硬くなっていた組織』が緩み、弾力性を取り戻し、動きは良くなり、結果首の回りが良くなるという訳です。ピンと来られないかもしれませんが?

 

 

 

◆気分編他

 

(症例 1)43歳、女性

 

C.C.;不安で緊張感強く外に出れない、不眠もある。

 

P.I.;本年5月中旬に新築した家に引っ越しした。その直後より不安と緊張感が出現仕事にも行けなくなり、不眠もある。西洋薬を飲んでいるが、かわらずひどくなっている。紹介されて6/17受診。

 

治療&経過;陰性食品の制限を指示。鍼治療は調気(四関穴、三気海)し、丹田に棒灸、胸鎖乳突筋の圧痛強く横剌施行。頸背部の凝りに置針。大椎にも棒灸施行。直後に温もって気持ちが良いと。漢方薬は当初、六君子湯、帰脾湯を投与。6/19漢方薬は飲みやすいとの由。鍼治療施行。次いで加味逍遙散、酸棗仁湯、半夏厚朴湯等を投与。すると6/22少し違って来た。鍼治療施行。6/25仕事に行けた。寝れている。不安も良い。廃薬。

 

【コメント】
 西洋医学でいけば、抗不安剤や杭うつ剤、入眠導入剤などが投与されると思います。嫌な症状に対する対症療法としては、薬剤の選択は上記のようになります。東洋医学では、根本原因を探そうとします。そうすると、ストレス→肝気鬱結→加味逍遙散、予期不安半夏厚朴湯、不眠→心→酸棗仁湯を投与すると、良く反応し1週間で治療です。日常臨床では、このように速効例をよく経験します。其のつど鍼灸治療や漢方治療のすばらしさに感動し、早く治るこの治療方法が多くの人々の知る所となればと思います。

 

 

 

(症例 2)56歳、女性

 

C.C.;不安と不眠と車の運転でパニックになる。

 

P.I.;昨年10月に辛い事があり、眠れない食べれない状態になった。心療内科で薬をもらい、現在は悩みは解決しているが、眠れない。又4月に肺炎をした。1ヵ月前熱中症になり、その後車の運転でパニック気味になる。西洋医学を減らしたく8/6    受診。

 

治療&経過;時々漢方治療や鍼治療をされている方です。鍼灸治療は調気(四関穴、三気海)し、胸鎖乳突筋の圧痛強く横剌施行、腹部の冷え強く鍼灸施行。頸背部の凝りに置針。直後に、スッキリしたとの弁あり。漢方薬は裏寒(内臓の冷え)に附子理中湯、帰脾湯を投与。帰脾湯は飲みやすく甘いとの由。桂枝加竜骨牡蛎湯、甘麦大棗湯の頓用を指示。8/11;なんとなく良い。8/17;西洋薬は止めているが不安↓、寝れている。8/24パニック起こっていない。8/31;何も起こらず、寝れている。治療廃薬。

 

【コメント】
 この例も鍼灸治療と漢方治療にて、西洋薬を減らしつつ、不愉快な症状;不安と不眠と車の運転でパニックになるという訴えも軽減しました。長らく治療しているが今ーつスッキリしない場合には、東洋医学に切り替えた方が経過が早くなるかもしれません。漢方薬は、結構使い方次第で威力を発揮すると思っています。

 

 

 

(症例 3)36歳、女性

 

C.C.;頭がボーットする。

 

P.I.;2週間位前、友人がパニックをおこす現場に遭遇し、以後体調が悪く、頭がボーットする。其のうち治ると思っていたが不変、気になって仕事がないので当院のホームページを見て、受診。

 

治療&経過;陰性食品の制限を指示。鍼治療は調気((四関穴、三気海)し、左の胸鎖乳突筋の圧痛強く、横剌施行。腹は冷たく棒灸施行。次いで頸背部の凝りに置針。漢方薬は附子理中湯、加味逍遙散、香蘇散などを投与。4日後、呼吸は良い。気分も良い。鍼灸治療施行。更に4日後、頭がボーットはかなり良い。当初の2/10。自然廃 薬。

 

【コメント】 

『頭がボーットする』と言われても、アプローチの仕様に迷いますが、『頭がボーット』は漢方の世界では『血虚』。鍼治療で全身調節し、漢方薬は附子理中湯、加味逍遙散、香蘇散の投与で、約1週間で改善しました。簡単な気の問題は、鍼治療が結構速効だと愚考しています。

 

 

 

(症例 4)82歳、女性

 

C.C.;首から下の痒みで夜眠れない。

 

P.I.;1年位前から首から下の痒みで夜眠れなくなった。近医で治療したが、変わらない。可哀想に思い、娘さんが遠方から連れて受診。
治療&経過;娘さんは時々漢方治療や鍼治療をされています。陰性食品の制限。鍼治療は痒みの針(三陰交、血海、曲池、風府等)を施行。漢方薬は六君子湯、当帰飲子、六味地黄丸等を投与。すると、3日目から痒みは起こらず寝れるようになりました。遠方なので、娘さんに後の経過を聞くと、2週間後、2ヵ月後寝れているとの由です。

 

【コメント】

痒みは多分西洋医学ではアレルギーと関連づけられそうですが、東洋医学では陰虚や血虚と考えます。痒みの針(三陰交、血海、曲池、風府等)と当帰飲子、六味地黄丸等が奏功しました。アトピーの痒み、高齢者者の痒み、蕁麻疹の痒みー結構鍼治療と漢方薬は速効です。

 

 

 

(症例 5)66歳、女性

 

C.C.;倦怠感、光りがまぶしい、目眩、フラフラフワフワ感、咽のつまりイガイガ感、耳鳴り、歩いていると平衡感覚がなくなりフラフラしてくる

 

P.I.;7~8年前から倦怠感、光りがまぶしい、目眩、フラフラフワフワ感、咽のつまりイガイガ感、耳鳴り、歩いていると平衡感覚がなくなりフラフラしてくる。どうかすると右や左に傾くそれる感じがある。などの症状が出現。複数の医療機関を受診し精査うけるも原因は分からず、年のせい、自律神経失調症、更年期障害などと言われた。治療したけれど、変わらず諦めていた。知人から漢方や鍼治療を薦められて10/20受診。

 

治療&経過;光りがまぶしい、目眩、フラフラフワフワ感、咽のつまりイガイガ感、耳鳴り、歩いていると平衡感覚がなくなりフラフラしてくる。どうかすると右や左に傾く、それる感じがある。これらは全て東洋医学では水毒という概念で生じる事を詳しく説明。よく水分は取っていたとの由。陰性食品の制限を指示。鍼治療、調気(四関穴、三気海)丹田に棒灸施行、胸鎖乳突筋の圧痛強く横剌施行。頸背部の凝りに置針。漢方薬は真武湯、六味丸などを投与。10/27『車を運転してきた。運転して来れた。』いつもは、めまいやフラツキ、フワフワ感のため、自分で運転できず、必ず誰かに運転してもらっていた。自分で良くなっているのがわかるので、運転して来れた。めまいやフワフワ感も全然違う。喉も良い。物音に敏感だったのも違ってきた。等など自分の方から、改善してきた事柄を述べられます。経過が早く劇的な時には、皆さんビックリ不思議そうに多くの体調不良の改善を『何時もはこうなのに、こんな風によくなった』と言われます。

 

【コメント】
 水毒の漢方薬、真武湯の典型例だと思います。西洋医学では、説明出来ない不定愁訴に思える訴えの中に、多くのヒントが隠されています。この方は、後日『どこに行っても、誰からも水毒とは言われなかった。』『私みたいな人が沢山いると思う。』とも言われました。
韓国や中国の先生方は、『日本の患者は可哀想。もっと早く治る治療法が沢山あるのに!!日本人は自ら葬りさっている』と言われます。この症例のようにチョットシタ事でスーット立ち直る方を経験する度に、私も『日本の患者は可哀想。もっと早く治る治療法が沢山あるのに!!日本人は自ら葬りさっている』は全くその通りだと思います。
東洋医学の治療学としての素晴らしさが、認識され一般の人々が知る所となれば、多くの方々が、東洋医学治療の恩恵を享受されると愚考しています。

 

H.27.11.6投稿

当院について

自然
50歳をすぎて始めた東洋医学の治療効果--西洋医学だけの時よりも患者さんの治り方があきらかに違う。
人が本当に治るというのはこんな治り方をするのかと感激しさらに東洋医学のふかみにはまりました。
整形外科以外の他科疾患--例えば眼科、耳鼻科、精神科、皮膚科などの症例もすこしづつ増えて本当に治っていきます。
そんな方々の声があります。
患者さんと私や当院のスタッフはその事を知っていますが、それ以外の人はほとんど知りません。患者さんの了解を得て『患者のこえ』の作成を思いつき、それを公開しようと考えました。色々やってみたが--、体質とあきらめている。年のせいとあきらめている。等等--東洋医学の門をたたいてもらえれば一助になるかもしれません。

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