論文タイトル

18.高脂血症について  横紋筋融解症は本当に副作用か???

18.高脂血症について  横紋筋融解症は本当に副作用か???


高脂血症について
 横紋筋融解症は本当に副作用か???

東洋医学ひぐちクリニック
    樋口 理

 高脂血症の治療はスタチン製剤が主役で、動脈硬化を予防するためにはかかせない薬剤と思っていましたが、最近経験した事例から、『怖いくすり』のイメージがわいてきました。
コレステロールは肝臓で作られ、細胞膜やホルモンの材料となりますが、合成経路を断たれると、生体は恒常性を保つためにどう反応するか?

【症例1】M.O.;58歳、男性
C.C.;全身倦怠感、易疲労感
P.I.;1年位前より、時々無理すると疲労感を覚えていたが、年のせいかなと放置。
   2~3ヵ月位前より全身倦怠が出現し、諸々の検査をしたが正常とのこと。漢方治療でどうにかなりますかと受診される。
治療&経過
   血液検査ではほぼすべて正常範囲。鍼治療と慢性疲労症候群として漢方薬を投与2週たっても反応今一つ。おかしいと思い、再度生活スタイルなどをチェック。高脂血症の薬を服用しているとの由。結構夜更かし多い。大好きな安保徹先生の『医療が病をつくる一免疫からの警鐘』の”血中高コレステロール値の本当の原因“をM氏には熟読の上、試しに高脂血症の薬を期間限定でしばらく止めてみませんかと提案し納得のもとにーーーコレストロールが肝臓でつくられ、大事な働きがあるとは全く知らなかったと、食べ物で上がると思っていたーー薬を止めてビックリ。体調がグングンとよくなられました。

『医療が病をつくる一免疫からの警鐘』” 血中高コレステロール値の本当の原因“を掲載します。
(御存じの方が多いと思いますが釈迦に説法ですみません。)

第3章治療医学にある問題点 P-82~84

 知り合いの建設会社の社長は、酒もタバコもやらず健康には気をつけているのに、それでも健康診断で「コレステロール値が高い」と言われて心配になったという。
 肥満もないし、特別肉をたくさん食べている訳でもないので、不思議がっていた。
 ものの本を読んで、卵、イカ、タコ、エビ、カニ、貝類、いくら、筋子などコレステロールの多い物はのきなみ制限しているらしい。
 これらの制限しているものは、みなおいしい食べ物なので食事が貧しくなる。
 特に会合などでごちそうが出た時はほとんどはしを付けるものがないということである。

 このような体験を持つ人は巷に溢れている。
 しかし、上のような食事の努力で血中のコレステロール値が正常化したかというとほとんど低下しないのである。医者も一般の人もコレステロールに対して知らないことが多すぎる。
 コレステロールはすべての細胞の構成成分であり、また、ステロイドホルモンや性ホルモンそしてビタミンDの原料となっている。極めてからだに大切なものである。
 血管に付いて動脈硬化を引き起こす以前のその大切さを知らなければならない。

 からだで使い終わったコレステロールのほとんどは胆汁から胆汁酸として排泄される。そして腸内細菌の力で新鮮なコレステロールに戻されて腸から再吸収されている。
 また、常時体内で生合成されているコレステロールは全コレステロールの約80%で、肝、小腸、皮膚などの再生組織が主要な合成部位である。

 そして、この体内での合成量がストレスで上昇する。身を守る反応である。これを知らなくてはならない。
 ストレスは交感神経を緊張させ再生組織の死滅とその再生を促進させるからである。
 この現象に顆粒球増多が関係している。
 このように、高コレステロール血症は、食事性のコレステロールよりもストレスによる生体内でのコレステロールの生合成促進によって引き起されているので、卵、肉、イカ、タコを食べるのを止めてもさっぱり血中のコレステロール値が下がらない。

 次に多くの医者はコレステロール値を下げる薬を処方することとなる。これは効く。
 なぜならこれらの薬はコレステロールの生合成を抑制する働きがあるからである。
 そして、薬を飲んだ人の多くはからだの調子が悪くなる。これはストレスで消失した再生細胞を作るために、必要があってコレステロール値が上がっているのを無理にさげるからである。必要なものを止めてしまうと逆に、本当の病気が始まる事になるのである。

 血中のコレステロール値を下げて動脈硬化を抑制し、心筋梗塞や脳卒中にならないようにするためには、何よりもまずストレスのある生活をやめることである。
 例の社長に戻ると、夜遅くまでがんばって仕事したり、又、夜更かしをしていた生活を無理のない生活にした。すると薬無しで体が楽になり、ついでにコレステロール値も下がったのである。

【症例2】O.Y.;66歳、男
C.C.;疲労感、筋肉が細くなった。
P.I.;私の友人で鍼灸学校の教員をされています。宴席で話をしていて、体調不良を言われ、「東洋医学の達人が不摂生」と切り出したところ、違うチャント聞いて下さいと真剣に言われました、実は高脂血症の治療を始めてから、余計に悪くなってきたように思われるのと弁。血液検査では正常なのにこんなことがあるとねと?。
主治医の先生に相談したら働き過ぎで少し休養されるようにと奨められたと。私は専門じゃないからーーヒョットしたらと症例1の話をし、安保徹先生の本の話をしたところ、興味があるとのことで、資料を送り、後日連絡がありしばらく西洋薬を止めてみるとの事でした。
3ヵ月後、福岡の勉強会でお会いしたところ、調子は良くなったと、筋肉の細くなったのも何となく違ってきたと。
  K先生は『血液検査の数字は今の自分の状態の正常値だったのを知らずに、薬でコレステロール値を下げたから、体調が悪くなったのがわかったと喜ばれました。』
  そして一言『知らんちゃ、怖いね!!』『西洋の正常値は怖いね!』と言われました。

【コメント】
 高脂血症;治療としてはあまり関係のない分野ですが、立て続けに減薬で症状改善した2例を経験しました。
 共に、納得了解の元に薬を一時的にやめさせて症状が消失しました。善かれと思っていた治療が災い(?)というか、動脈硬化の予防に目が行き過ぎて、大本の本当のことがなおざりにされ、薬を飲んでいる患者様も本当のことを知らないでいたと。

 安保徹先生の本の話は知識としては知ってはいたものの、横紋筋融解症は頻度の少ない副作用だと思っていましたが、今回の経験から横紋筋融解症は副作用ではなく、コレステロールの生合成経路をブロックされたあげく、恒常性を保つために生体が細胞膜からコレステロールを調達する苦肉の策ではないかと愚考しました。

 もしこれが本当に生体内で起こっていれば、K.S.先生の言われたように『知らんちゃ、怖いね!!』『西洋の正常値は怖いね!』で、ゾットすると思いました。そんな訳で投稿しようと思い立ちました。
 更に、船瀬俊介先生の『クスリは飲んではいけない!?』徳間書房には寝たきり老人大量生産と記載されていますが、以前読んだときには、何も根拠もないーーーでしたが、今回の経験でヒョットしたらという思いが脳裏をかすめ、怖いというイメージがわきました。

薬を飲んでいる人全員の体の中でコレステロールを調達するためにーーーまさかと思いますがーーー。私には分かりませんがーーー。どなたか絶対的適応を教えてください。

H26.1/10 投稿

当院について

自然
50歳をすぎて始めた東洋医学の治療効果--西洋医学だけの時よりも患者さんの治り方があきらかに違う。
人が本当に治るというのはこんな治り方をするのかと感激しさらに東洋医学のふかみにはまりました。
整形外科以外の他科疾患--例えば眼科、耳鼻科、精神科、皮膚科などの症例もすこしづつ増えて本当に治っていきます。
そんな方々の声があります。
患者さんと私や当院のスタッフはその事を知っていますが、それ以外の人はほとんど知りません。患者さんの了解を得て『患者のこえ』の作成を思いつき、それを公開しようと考えました。色々やってみたが--、体質とあきらめている。年のせいとあきらめている。等等--東洋医学の門をたたいてもらえれば一助になるかもしれません。

医院概要

【住所】〒834-0005
福岡県八女市大島18-1
【院長】樋口 理
【TEL/FAX】0943-23-2765
【診療時間】
9:00~12:00
13:20~18:00
【休診日】
土曜日午後・日曜日・祝日