論文タイトル

39.東洋医学治療の小経験ー最近の症例からー10代前後の方々が東洋医学の門を叩く?

39.東洋医学治療の小経験 ー最近の症例からー 10代前後の方々が東洋医学の門を叩く?

 

東洋医学治療の小経験

 

ー最近の症例からー

10代前後の方々が東洋医学の門を叩く?

 

第4部 東洋医学ひぐちクリニック

 

樋口 理

 

 

東洋医学の治療を求めて、時々10代の方々が受診されます。西洋医学の治療をしているけれども、今一つかんばしくないというのが、共通した理由のように思えます。そんな方々へのアプローチとその経過結果を報告いたします。又、最近の症例で、経過が早かったり、思わぬ展開を示した症例などを提示します。

 

 

 

10代前後の方々

 

【症例1】A.K. 14歳、女性

 

C.C.;朝起きれない、だるい、人目が気になる、怒られると右の頭痛、教室へ入れない、体温が35℃台で低い他

 

P.I.;1年位前から朝起きれない、だるい、人目が気になる、怒られると右の頭痛、教室へ入れない等の症状が出現。某医で自立神経失調症、発達障害などと言われ、治療うけるも、一進一退或いは返って悪化するため、治療法を変えようと受診。

 

治療&経過;大きな原因は肝気鬱結、脾気虚等。陰性食品の制限を指示。鍼治療は調気し、裏寒に対して鍼灸施行。漢方薬は先ず、腹診で二本棒あるため、肝気鬱結に対して四逆散、半夏厚朴湯を投与。腹直筋の緊張が取れたところで、裏寒と脾気虚の治療に補中益気湯や四君子湯を投与。朝は幾分楽になってきたと。1か月後頭痛はほとんど起きない。2カ月後。当初の7/10。怒られると右の頭痛も良い。3か月後、当初の5/10以下。という具合で、いつの間にかジワーット自然に自然に体調が良くなって行かれます。
現在も治療中ですが、漢方を取りにこられる間隔が開いてきました。経過がよいと皆さん間隔があいてきます。

 

 

 

【症例2】S.K. 13歳、男性

 

C.C.;頭痛

 

P.I.;本年1月より頭痛がして、大学院でMRI等の検査をしたが、異常なく薬をのんでいるが、頭痛は良くならない。そのため現在は学校を休んでいる。母親がらちが開かないので、治療法を変えようと考え、当院のホームページをみてH27年4月2日受診。

 

治療&経過;顔色は黄色で、疲れやすく、動くのがおっくうで、声は低く小さく、典型的な脾気虚と判断。陰性食品(早期の冷牛乳、水、冷麦茶及び寝る前のアクエリアス500ml等)の制限を指示。鍼治療は調気し、補気を重点に灸治療を施行。漢方薬は四君子湯をベースに投与。4月4日大分良い。声が大きくなる。頭痛の起こり方がちがってきた。1週間後、頭痛起こっていない。治癒。

 

コメント;長らく治療していて、経過が思わしくなければ、治療法を思い切って変えてみる。母親の考えが正しく、陰性食品を制限し、東洋医学の治療へ変更したところ、1週間で治癒となりました。患者様は治れば何でも良い訳で、西洋医学の引き出しだけではなく、幾つか引き出しがあると便利で、医者も患者様も救われると思いました。

 

 

 

【症例3】I.S. 14歳、女性

 

C.C.;一年中アレルギー性鼻炎、目のかゆみ、偏頭痛

 

P.I.;以前から花粉症はあったが、2~3年前から一年中となり、又偏頭痛もある。朝夕、食前食後の抗アレルギー剤を服用しているが、変わらない。母親が漢方薬がよく効いたので、ヒョットしたらと考え4.20.受診。
治療&経過;陰性食品(朝昼夕の冷麦茶、寝る前のジュース、牛乳など)を制限。鍼治療は調気し、目のかゆみのツボに置鍼。丹田と大椎に棒灸20分施行。漢方薬は低体温であり、裏寒(+)として、温裏剤を投与。4/24目は大分良い。5月の連休明けて、5/11鼻炎起こっていない。偏頭痛も起こっていない。調子良い。今後は低体温の改善に向けて食養生と漢方治療並びに冬病夏治(寒くなると体調不良;陰・寒・冷>陽の状態なので、陽の多い夏に灸治療をして陽を増し、陽>陰・寒・冷の状態にする)を予定しています。

 

コメント;花粉症やアレルギー性鼻炎は、西洋医学では、ヒノキやスギ花粉に対するアレルギー反応とされています。一方、東洋医学では、ヒノキやスギ花粉は引き金にすぎず、反応する人に問題ありと考えます。胃腸に寒冷があると、肺が冷え、肺は冷えを好みませんから口や鼻からクシャミや鼻水として水を排泄します。従って陰性食品(朝昼夕の冷麦茶、寝る前のジュース、牛乳など)を制限して、温める治療をしてあげると、皆さん症状の改善消失をみます。そして、10年来、30年来の花粉症でも再発しなくなります。抗アレルギー剤は使わずに、食養生と漢方と鍼灸治療で充分に対応でき、比較的早期に効果をみます。

 

 

 

【症例4】N.S. 9歳、男性

 

C.C.;皮膚が乾燥し痒い、カサカサしている

 

P.I.;1年位前から皮膚が乾燥し痒い、カサカサしている症状出現。軟膏を塗ると良くなるが、すぐに元に戻る。其のうち治ると言われたが、なかなか治らないので、治療法を変えようと思い立ち、4/18受診。

 

治療&経過;皮膚が乾燥し痒い、カサカサしているは東洋医学では血虚と説明。搔痒のチェックシートで記入してもらい、食事を指導。陰性食品を制限し、搔痒の鍼治療を施行。漢方薬は桂枝加黄耆湯、当帰餃子を投与。2週間後乾燥肌はシットリ、カサカサも改善。搔痒感も消失。

 

コメント:皮膚が乾燥し痒い、カサカサは血虚なので、該当する漢方薬を投与すると、皮膚は潤いシットリとなり、カサカサは消失しました。ご家族は軟膏で治療するよりも経過が早く、治り方が違う事を実感したと、後日言われました。

 

 

 

【症例5】M.I.;9歳、女性

 

C.C.;生まれつきアトピー、文字を読むのに疲れる、季節の変わり目・気候の変化に弱い

 

P.I.;生まれつきアトピー有り、治療しているが一軟膏を塗ると良いが、止めるとすぐに元に戻る。漢方治療でもアトピー治療ができると知り、受診。他に体調が良くないので、一緒に治療して欲しいと依頼あり。他院では、自閉症、発達障害と言われてカウンセリングを受けている。

 

治療&経過;アトピーの原因は食事と説明し、甘い物、白い物などの冷飲食を制限。ファンケルの発芽米を薦める。東洋医学では、疲れるは気虚、季節の変わり目・気候の変化に弱いは、土用の日=脾と考え、脾気虚と詳しく説明。又生まれつきは腎虚と説明し母親は、納得。脾虚に四君子湯、腎虚に六味丸を投与。丹田と大椎に棒灸施行。1か月後、疲れなくなってきた。気候の変化にも、以前より大分よいとのこと。唯、五月の台風の時は、少しよくなかった。本人も1/週のお灸は楽しみとの由。脾が大分建ち上がったので、アトピーの治療を本格的にしようと、治療中です。

 

 

 

【症例】N.H.;68歳、女性(経過が早かった)

 

C.C.;右背部のヘルペス~右前胸部への鈍痛

 

P.I.;5月連休あけから、右背部に痛みと痒みがあり水泡もある。以前帯状疱疹をしたことがあるからーー。ヘルペスの治療が漢方や鍼治療でできると知っていたので依頼あり。H27.5.7受診

 

治療&経過;右背部の脊椎の側に水泡形成在り、肋間に沿って水泡形成数カ所在り、発赤(+)。夾脊に灸頭鍼施行。患部に刺絡後吸い玉施行。調後に痛みや違和感が違うと一言あり。漢方薬は桂枝加朮附湯、五苓散を投与。5.8.痛みが減ってきた。5.11.水泡は全て枯れている。痛みも殆どない。5.12.治癒とする。

 

コメント:この方は、帯状疱疹の既往があります。以前の帯状疱疹の治療は2回/日点滴注射を施行し、鎮痛剤を服用しても痛みはひかず、2~3週目からやっと軽減し何もかもでは1カ月かかったそうです。今回の治療については、家族や回りの知人からも、漢方薬や鍼治療で本当に大丈夫か?点滴はしなくてもよいのか?皮膚科にかかった方が良いなどと言われたそうです。が、痛みも軽く経過が早く治ったのを、ご主人・家族・知人共に経験されて、こんな治療法があるなら皮膚科の先生や皆に知らせて欲しいと言われたとの事でした。治り方が早くて、痛みが少ない治療法は黙っていても、自然に普及してくるかもしれません。

 

 

 

【症例】I.N.;54歳女性(思わぬ展開を示した)

 

C.C.;①右頭部の熱感と耳なり、②背中の一点が痛む、③右足第4指の疼痛、④右手中指の弾発指

 

P.I.;昨年5月9日の交通事故の後遺症として上記の①右頭部の熱感と耳なり、②背中の一転が痛む、③右足第4指の疼痛、④右手中指の弾発指が残り、前医では事故との因果関係は分からず、年のせいと言われ、最終的には心療内科を紹介しましょうといわれたそうです。後遺症の症状が不愉快でしかたなく、東洋医学(漢方や鍼治療)でどうにかならないかとH27.4.11受診される。

 

治療&経過;
第1診(4/11);交通事故後の諸々の症状は、漢方の世界では『 血』の概念とその治療法でどうにかなる可能性がある事を説明。又、外傷部位など弱い所に、日常生活での冷えが影響を及ぼす為、陰性食品の制限がポイントとなる事を説明。更に人間の正常は頭寒足熱;右頭部の熱感は以上なので、熱を除く治療が必要と説明。
陰性食品は緑茶、コーヒー、麦茶、牛乳などを制限。
治療は、鍼治療;調気、頸背部に置鍼、大椎に吸い玉(熱を除く)

 

漢方薬;   朝       昼        夕
     治打撲一方   四逆散    治打撲一方 桃核承気湯
     桂枝茯苓丸  桂枝茯苓丸  桂枝茯苓丸

 

第2診(4/13);右の調子は良い。

漢方薬;   朝       昼         夕
       人参湯   治打撲一方   治打撲一方
       附子末   桂枝茯苓丸   桂枝茯苓丸
                     通導散

 

第3診(4/17);身体が軽くなってきた。
         右目の奥、右頭全体の感じが違ってきた。
         右中指の弾発指良くなった。
         右足第四指の疼痛起こっていない。

 

漢方薬;  朝      昼        夕      寝る前
      人参湯  七物降下湯  治打撲一方   六味丸
      附子末            桂枝茯苓丸

 

第4診(4/24);右頭部の熱感消失。
         体の動作・動きが違ってきた。
         背中の一点が痛むも消失。

 

漢方薬;  朝      昼        夕     寝る前
      人参湯  七物降下湯  治打撲一方  六味丸
      附子末            桂枝茯苓丸

 

第5診(4/30);頭のボワットした感じは消失。
 初診時の問題点中、①右頭部の熱間、 ②背中の一転が痛む、③右足第4指の疼痛、④右手中指の弾発指は、ほぼ消失している。
  今後の問題点は耳なりのみ

 

漢方薬;   朝        昼       夕       寝る前
      苓桂朮甘湯  七物降下湯  治打撲一方   六味丸
                        桂枝茯苓丸

 

苓桂朮甘湯は水毒として、七物降下湯・六味丸は隠虚として投薬。
反応乏しければ、右は水として事故がらみで葛根湯或いは葛根湯加朮附湯を考える。
又、鍼治療は耳は小腸経なので奇経などを考慮する。

 

コメント;この方は、保険会社の方から①右頭部の熱感と耳なり、②背中の一点が痛む、③右足第4指の疼痛、④右手中指の弾発指などの後遺症が事故との因果関係がはっきりしないから、事故としての治療ができないーーーと言われて、本当に事故後に生じた症状だからと説明しても、分かって貰えないと泣き寝入りされていました。耳なりについては、耳鼻科の先生から事故と因果関係ありと説明して貰ったそうです。当院で漢方薬などで治療し、2週間足らずで殆どの症状が軽減消失し、漢方薬の効果にビックリされました。事故後1年近くたち諦めていたのに、こんなに短期間で治療できる方法が有ることを知らなかったと言われました。他にも私みたいな人がいれば、この東洋医学治療は有効だから、教えてあげたいとの事で、保険会社の方に治療経過の詳細と使った漢方薬の種類と作用などの書類を揃えて提出する事になりました。西洋医学とはまったく別の概念の漢方薬や鍼治療の事を理解いただけるか分かりませんが、一応資料を提出し、質問や疑問があれば、出来る範囲で応えようと考えています。保険会社の方々が東洋医学を理解していただき、この治療法が広まればと願っています。
(H27.6.投稿)

 

 

 

 

東洋医学治療の小経験

 

ー最近の症例からー

10代前後の方々が東洋医学の門を叩く?

 

第4部 東洋医学ひぐちクリニック

 

樋口 理

 

 

東洋医学の治療を求めて、時々10代の方々が受診されます。西洋医学の治療をしているけれども、今一つかんばしくないというのが、共通した理由のように思えます。そんな方々へのアプローチとその経過結果を報告いたします。又、最近の症例で、経過が早かったり、思わぬ展開を示した症例などを提示します。

 

 

 

10代前後の方々

 

【症例1】A.K. 14歳、女性

 

C.C.;朝起きれない、だるい、人目が気になる、怒られると右の頭痛、教室へ入れない、体温が35℃台で低い他

 

P.I.;1年位前から朝起きれない、だるい、人目が気になる、怒られると右の頭痛、教室へ入れない等の症状が出現。某医で自立神経失調症、発達障害などと言われ、治療うけるも、一進一退或いは返って悪化するため、治療法を変えようと受診。

 

治療&経過;大きな原因は肝気鬱結、脾気虚等。陰性食品の制限を指示。鍼治療は調気し、裏寒に対して鍼灸施行。漢方薬は先ず、腹診で二本棒あるため、肝気鬱結に対して四逆散、半夏厚朴湯を投与。腹直筋の緊張が取れたところで、裏寒と脾気虚の治療に補中益気湯や四君子湯を投与。朝は幾分楽になってきたと。1か月後頭痛はほとんど起きない。2カ月後。当初の7/10。怒られると右の頭痛も良い。3か月後、当初の5/10以下。という具合で、いつの間にかジワーット自然に自然に体調が良くなって行かれます。

現在も治療中ですが、漢方を取りにこられる間隔が開いてきました。経過がよいと皆さん間隔があいてきます。

 

 

 

【症例2】S.K. 13歳、男性

 

C.C.;頭痛

 

P.I.;本年1月より頭痛がして、大学院でMRI等の検査をしたが、異常なく薬をのんでいるが、頭痛は良くならない。そのため現在は学校を休んでいる。母親がらちが開かないので、治療法を変えようと考え、当院のホームページをみてH27年4月2日受診。

 

治療&経過;顔色は黄色で、疲れやすく、動くのがおっくうで、声は低く小さく、典型的な脾気虚と判断。陰性食品(早期の冷牛乳、水、冷麦茶及び寝る前のアクエリアス500ml等)の制限を指示。鍼治療は調気し、補気を重点に灸治療を施行。漢方薬は四君子湯をベースに投与。4月4日大分良い。声が大きくなる。頭痛の起こり方がちがってきた。1週間後、頭痛起こっていない。治癒。

 

コメント;長らく治療していて、経過が思わしくなければ、治療法を思い切って変えてみる。母親の考えが正しく、陰性食品を制限し、東洋医学の治療へ変更したところ、1週間で治癒となりました。患者様は治れば何でも良い訳で、西洋医学の引き出しだけではなく、幾つか引き出しがあると便利で、医者も患者様も救われると思いました。

 

 

 

【症例3】I.S. 14歳、女性

 

C.C.;一年中アレルギー性鼻炎、目のかゆみ、偏頭痛

 

P.I.;以前から花粉症はあったが、2~3年前から一年中となり、又偏頭痛もある。朝夕、食前食後の抗アレルギー剤を服用しているが、変わらない。母親が漢方薬がよく効いたので、ヒョットしたらと考え4.20.受診。

 

治療&経過;陰性食品(朝昼夕の冷麦茶、寝る前のジュース、牛乳など)を制限。鍼治療は調気し、目のかゆみのツボに置鍼。丹田と大椎に棒灸20分施行。漢方薬は低体温であり、裏寒(+)として、温裏剤を投与。4/24目は大分良い。5月の連休明けて、5/11鼻炎起こっていない。偏頭痛も起こっていない。調子良い。今後は低体温の改善に向けて食養生と漢方治療並びに冬病夏治(寒くなると体調不良;陰・寒・冷>陽の状態なので、陽の多い夏に灸治療をして陽を増し、陽>陰・寒・冷の状態にする)を予定しています。

 

コメント;花粉症やアレルギー性鼻炎は、西洋医学では、ヒノキやスギ花粉に対するアレルギー反応とされています。一方、東洋医学では、ヒノキやスギ花粉は引き金にすぎず、反応する人に問題ありと考えます。胃腸に寒冷があると、肺が冷え、肺は冷えを好みませんから口や鼻からクシャミや鼻水として水を排泄します。従って陰性食品(朝昼夕の冷麦茶、寝る前のジュース、牛乳など)を制限して、温める治療をしてあげると、皆さん症状の改善消失をみます。そして、10年来、30年来の花粉症でも再発しなくなります。抗アレルギー剤は使わずに、食養生と漢方と鍼灸治療で充分に対応でき、比較的早期に効果をみます。

 

 

 

【症例4】N.S. 9歳、男性

 

C.C.;皮膚が乾燥し痒い、カサカサしている

 

P.I.;1年位前から皮膚が乾燥し痒い、カサカサしている症状出現。軟膏を塗ると良くなるが、すぐに元に戻る。其のうち治ると言われたが、なかなか治らないので、治療法を変えようと思い立ち、4/18受診。

 

治療&経過;皮膚が乾燥し痒い、カサカサしているは東洋医学では血虚と説明。搔痒のチェックシートで記入してもらい、食事を指導。陰性食品を制限し、搔痒の鍼治療を施行。漢方薬は桂枝加黄耆湯、当帰餃子を投与。2週間後乾燥肌はシットリ、カサカサも改善。搔痒感も消失。

 

コメント:皮膚が乾燥し痒い、カサカサは血虚なので、該当する漢方薬を投与すると、皮膚は潤いシットリとなり、カサカサは消失しました。ご家族は軟膏で治療するよりも経過が早く、治り方が違う事を実感したと、後日言われました。

 

 

 

【症例5】M.I.;9歳、女性

 

C.C.;生まれつきアトピー、文字を読むのに疲れる、季節の変わり目・気候の変化に弱い

 

P.I.;生まれつきアトピー有り、治療しているが一軟膏を塗ると良いが、止めるとすぐに元に戻る。漢方治療でもアトピー治療ができると知り、受診。他に体調が良くないので、一緒に治療して欲しいと依頼あり。他院では、自閉症、発達障害と言われてカウンセリングを受けている。

 

治療&経過;アトピーの原因は食事と説明し、甘い物、白い物などの冷飲食を制限。ファンケルの発芽米を薦める。東洋医学では、疲れるは気虚、季節の変わり目・気候の変化に弱いは、土用の日=脾と考え、脾気虚と詳しく説明。又生まれつきは腎虚と説明し母親は、納得。脾虚に四君子湯、腎虚に六味丸を投与。丹田と大椎に棒灸施行。1か月後、疲れなくなってきた。気候の変化にも、以前より大分よいとのこと。唯、五月の台風の時は、少しよくなかった。本人も1/週のお灸は楽しみとの由。脾が大分建ち上がったので、アトピーの治療を本格的にしようと、治療中です。

 

 

 

【症例】N.H.;68歳、女性(経過が早かった)

 

C.C.;右背部のヘルペス~右前胸部への鈍痛

 

P.I.;5月連休あけから、右背部に痛みと痒みがあり水泡もある。以前帯状疱疹をしたことがあるからーー。ヘルペスの治療が漢方や鍼治療でできると知っていたので依頼あり。H27.5.7受診

 

治療&経過;右背部の脊椎の側に水泡形成在り、肋間に沿って水泡形成数カ所在り、発赤(+)。夾脊に灸頭鍼施行。患部に刺絡後吸い玉施行。調後に痛みや違和感が違うと一言あり。漢方薬は桂枝加朮附湯、五苓散を投与。5.8.痛みが減ってきた。5.11.水泡は全て枯れている。痛みも殆どない。5.12.治癒とする。

 

コメント:この方は、帯状疱疹の既往があります。以前の帯状疱疹の治療は2回/日点滴注射を施行し、鎮痛剤を服用しても痛みはひかず、2~3週目からやっと軽減し何もかもでは1カ月かかったそうです。今回の治療については、家族や回りの知人からも、漢方薬や鍼治療で本当に大丈夫か?点滴はしなくてもよいのか?皮膚科にかかった方が良いなどと言われたそうです。が、痛みも軽く経過が早く治ったのを、ご主人・家族・知人共に経験されて、こんな治療法があるなら皮膚科の先生や皆に知らせて欲しいと言われたとの事でした。治り方が早くて、痛みが少ない治療法は黙っていても、自然に普及してくるかもしれません。

 

 

 

【症例】I.N.;54歳女性(思わぬ展開を示した)

 

C.C.;①右頭部の熱感と耳なり、②背中の一点が痛む、③右足第4指の疼痛、④右手中指の弾発指

 

P.I.;昨年5月9日の交通事故の後遺症として上記の①右頭部の熱感と耳なり、②背中の一転が痛む、③右足第4指の疼痛、④右手中指の弾発指が残り、前医では事故との因果関係は分からず、年のせいと言われ、最終的には心療内科を紹介しましょうといわれたそうです。後遺症の症状が不愉快でしかたなく、東洋医学(漢方や鍼治療)でどうにかならないかとH27.4.11受診される。

 

治療&経過;

第1診(4/11);交通事故後の諸々の症状は、漢方の世界では『 血』の概念とその治療法でどうにかなる可能性がある事を説明。又、外傷部位など弱い所に、日常生活での冷えが影響を及ぼす為、陰性食品の制限がポイントとなる事を説明。更に人間の正常は頭寒足熱;右頭部の熱感は以上なので、熱を除く治療が必要と説明。

陰性食品は緑茶、コーヒー、麦茶、牛乳などを制限。

治療は、鍼治療;調気、頸背部に置鍼、大椎に吸い玉(熱を除く)

 

漢方薬:   朝        昼        夕
     治打撲一方    四逆散    治打撲一方 桃核承気湯
     桂枝茯苓丸   桂枝茯苓丸  桂枝茯苓丸

 

第2診(4/13);右の調子は良い。

 

漢方薬;  朝        昼         夕
      人参湯    治打撲一方   治打撲一方
      附子末    桂枝茯苓丸   桂枝茯苓丸
                     通導散

 

第3診(4/17);身体が軽くなってきた。
        右目の奥、右頭全体の感じが違ってきた。
        右中指の弾発指良くなった。
        右足第四指の疼痛起こっていない。

 

漢方薬;   朝       昼        夕     寝る前
       人参湯   七物降下湯  治打撲一方  六味丸
       附子末             桂枝茯苓丸

 

第4診(4/24);右頭部の熱感消失。
             体の動作・動きが違ってきた。
                 背中の一点が痛むも消失。

 

漢方薬;  朝      昼        夕      寝る前
      人参湯  七物降下湯   治打撲一方  六味丸
      附子末           桂枝茯苓丸

 

第5診(4/30);頭のボワットした感じは消失。

 初診時の問題点中、①右頭部の熱間、 ②背中の一転が痛む、③右足第4指の疼痛、  ④右手中指の弾発指は、ほぼ消失している。

  今後の問題点は耳なりのみ

 

漢方薬;   朝        昼        夕      寝る前
     苓桂朮甘湯  七物降下湯  治打撲一方    六味丸
                        桂枝茯苓丸

 

苓桂朮甘湯は水毒として、七物降下湯・六味丸は隠虚として投薬。
反応乏しければ、右は水として事故がらみで葛根湯或いは葛根湯加朮附湯を考える。
又、鍼治療は耳は小腸経なので奇経などを考慮する。

 

コメント;この方は、保険会社の方から①右頭部の熱感と耳なり、②背中の一点が痛む、③右足第4指の疼痛、④右手中指の弾発指などの後遺症が事故との因果関係がはっきりしないから、事故としての治療ができないーーーと言われて、本当に事故後に生じた症状だからと説明しても、分かって貰えないと泣き寝入りされていました。耳なりについては、耳鼻科の先生から事故と因果関係ありと説明して貰ったそうです。当院で漢方薬などで治療し、2週間足らずで殆どの症状が軽減消失し、漢方薬の効果にビックリされました。事故後1年近くたち諦めていたのに、こんなに短期間で治療できる方法が有ることを知らなかったと言われました。他にも私みたいな人がいれば、この東洋医学治療は有効だから、教えてあげたいとの事で、保険会社の方に治療経過の詳細と使った漢方薬の種類と作用などの書類を揃えて提出する事になりました。西洋医学とはまったく別の概念の漢方薬や鍼治療の事を理解いただけるか分かりませんが、一応資料を提出し、質問や疑問があれば、出来る範囲で応えようと考えています。保険会社の方々が東洋医学を理解していただき、この治療法が広まればと願っています。

(H27.6.投稿)

 

当院について

自然
50歳をすぎて始めた東洋医学の治療効果--西洋医学だけの時よりも患者さんの治り方があきらかに違う。
人が本当に治るというのはこんな治り方をするのかと感激しさらに東洋医学のふかみにはまりました。
整形外科以外の他科疾患--例えば眼科、耳鼻科、精神科、皮膚科などの症例もすこしづつ増えて本当に治っていきます。
そんな方々の声があります。
患者さんと私や当院のスタッフはその事を知っていますが、それ以外の人はほとんど知りません。患者さんの了解を得て『患者のこえ』の作成を思いつき、それを公開しようと考えました。色々やってみたが--、体質とあきらめている。年のせいとあきらめている。等等--東洋医学の門をたたいてもらえれば一助になるかもしれません。

医院概要

【住所】〒834-0005
福岡県八女市大島18-1
【院長】樋口 理
【TEL/FAX】0943-23-2765
【診療時間】
9:00~12:00
13:20~18:00
【休診日】
土曜日午後・日曜日・祝日